大辺路関係の書籍


トップページへ戻る
みんなで歩こう 熊野古道 大辺路・小辺路

 大辺路完全踏破をめざす者にとって必読の書。刈り開き隊にとってはバイブル(聖書)である。

発行 和歌山絵本の会
初版発行/2004年8月1日
定価 1000円(税込)

索引へ
蟻さんの熊野紀行U 新大辺路を行く
(田辺〜串本〜新宮・雲取越え編)

 日置の上野さんや長井坂おじさんも登場。刈り開き隊結成以前の大辺路を知る上で重要な文献。

著者 山村 茂樹
発行 ナカニシヤ出版
初版発行/2003年7月1日
定価 (本体1900円+税)

   索引へ
熊楠の森 神島

熊楠が必死に守った伝説の島から、森の原型、先人の知恵が見えてくる。  本書は2002年9月6日〜2003年8月1日付けの紀伊民報に61回にわたり連載された「神島−南方熊楠が残した森」を再構成し単行本化したもの。著者の後藤伸氏が連載中に亡くなられた後、長年の調査協力者だった玉井済夫氏が引き継いだ。
 蛙隊員も編集者の一人で撮影写真も掲載されている。

著者 後藤 伸、中瀬 喜陽、 玉井 済夫
発行 農文協
初版発行/ 2011年3月
定価 2100円

索引へ
南方熊楠の森

 熊楠無くして現在の熊野古道無し。高めの価格だが、CDもついて保存用資料としてはお買い得。

松居竜吾・岩崎仁 編
発行 オクターブ
発売 方丈堂出版
初版発行/2005年12月
定価 本体2858円+税

 索引へ
熊野古道 大辺路調査報告書(東牟婁郡)   非売品
平成11年3月 熊野歴史研究会
熊野古道 大辺路調査報告書(田辺〜串本) 1500円
平成13年3月 紀南文化財研究会

 両方とも大辺路調査の基本となるバイブル。惜しむらくは串本町内の調査が殆ど成されないまままとめられたこと。調査依頼したのは県の東西牟婁郡振興局。
索引へ
熊野古道 大辺路調査報告書(田辺〜新宮)
平成20年3月

 大辺路再生実行委員会制作・発行による上記2書籍の統一版。紀南文化財研究会と熊野歴史研究会による再調査を基に書き改められた。
 今後大辺路ルートを語る上で基本となる書籍である。串本町役場や観光協会で購入できる。
 索引へ
熊野古道巡礼 

 大辺路だけでなく奥駈道も含めた熊野への参詣道の踏破エッセイ。これにも長井坂おじさんが登場、大辺路もなかなかよく観察されている。

著者 吉田智彦 
発行 東方出版
定価 2500円
 索引へ
熊野古道 大辺地 

 現在は著者の芝村氏(海南市在住)に問い合わせるしかない。まだあるかな?著者は大辺路だけでなく中辺路、紀ノ川筋の大和街道も歩いている。相当の方である。著書も大辺路各地の民俗紹介も兼ねたかなりの内容である。大辺路調査のうえでは必要たる一冊。

著者 芝村勉
発行 機関紙宣伝センター出版 1990年

索引へ
世界遺産 日本の原郷 熊野古道

 紀伊路・中辺路・小辺路・大辺路・伊勢路の写真版。非常に綺麗な本で各古道の紀行文は三重県尾鷲市のK氏が担当。76〜77ページには何と!富田坂を案内する辻やんが登場してます。馬転坂から見下ろす枯木灘の磯や和深川王子神社のしっとりした写真も載っててお薦めです。

著者 山本卓蔵
発行 淡交社 2200円+税 
索引へ
熊野中辺路 歴史と風土

 中辺路関連書籍は山ほどあるけどこれが最高にわかりやすい。全般を理解するならこれに勝るものはないと思う

発行 熊野中辺路刊行会 1993年
定価  2000円
索引へ
熊野古道V中辺路と大辺路

 出立王子から多富気王子まで王子社歩きに最適。浜王子から多富気王子までは大辺路の王子社として紹介されている。

発行 向陽書房 1993年
定価   1950円
索引へ
熊野-その信仰と文学・美術・自然

 執筆陣は国際熊野学会に名を連ねる先生方が中心。民俗と祭りは濱岸、山本両先生が執筆。熊野古道は作家の江川新治氏と写真家の楠本弘児氏が担当。捕鯨史から食文化まで幅広く、熊野学総合入門書といったところか。

林雅彦編<国文学解釈と鑑賞別冊>
発行   至文堂
定価   3150円
索引へ
南紀州の民俗

 著者は関西外国語大学助教授。サブタイトルに古座川流域の歌と年中行事とある。古座川町と旧古座町の区域で風習・伝承・年中行事を古老から聞き取り調査したもの。
 既に廃れてしまったものも多く、調査開始が1991年で、既に取材への協力者の中には物故者もいて、当該地域の住民にとってはよくぞこれだけ調べてくれたと感謝の一冊。

著者 斉藤 和枝
発行 岩田書院
定価 4800円

 
索引へ
歴史と民俗 有田 1号〜12 非売品

 串本町有田の道の調査については先駆者たる中橋先生の大辺路街道調査も記載。貴重な文献。今後、発行を続けられるか、著者の先生方はみな高齢、有田の歴史を存続させてほしいです。

発行 「有田の歴史と民俗を調べる会」
索引へ
復刻版 田並郷土誌 非売品

 平成16年10月に復刻された串本町田並地区の自然、人文分野総括書。街道の記載はないが大辺路の要所、田並の記録として貴重。
索引へ
すさみ風土記 4

 すさみ町の馬転坂探索の先駆者、木下優先生の自費出版。馬転坂について詳述。
索引へ
春秋の畠主

 串本町伊串の勝山弥右ヱ門家400年のルーツを探る書だが、単なる個人の家系の伝承だけではなく、熊野の歴史や重畳山にまつわる歴史考察がまとめ上げられている。大辺路街道に関する記述もある。

著者  勝山 辰視
発行所 浜口印刷
定価 2000円

索引へ
文書館だより第15号

 和歌山県立文書館の広報。明治期の古座街道についての記事が掲載されている。バックナンバーについてはPDFファイルで読むことが出来る。
 15号についてはこちら。 バックナンバーの全てを見たい方はこちら
索引へ
「熊野水軍シンポジウム」報告書 1部、2部、3部 

 田辺の多屋孫書店で販売していたが今は不明。平成14年から16年に渡って開催された安宅氏を中心とした熊野水軍の文化を調査、顕彰する優れた報告書。山城についても記載。ひとつの城ばかりでなく、安宅氏の山城は総括して顕彰してこその価値だと思うが。

日置川町教育委員会 1冊1000円
 索引へ
「熊野」 特別展「熊野ってなんだろ?開催記念 

  1200円だったかな?まだ、販売してるはず。これに記載されている江戸期の和歌山〜紀伊長島に至る「大辺路図」が参考になるよ。

和歌山県立博物館 1999年
 索引へ
南紀串本 海の生き物 ウォッチングガイド
 
 生き物ファンにはこれ。大辺路は自然が魅力、海の生き物(魚類、無籍津動物)をカラーで紹介。串本の魅力が満載。これも大辺路の自然科学の重要分野。

発行 ピーシーズ
初版発行/2005年
定価   2520円
索引へ
虫たちの熊野〜照葉樹林にすむ昆虫たち

 山が崩れ、川が涸れ、生きものたちが消えてゆく。一見、緑豊かな紀伊半島の森に今、何が起きているのか。半世紀にわたって熊野の自然と対話してきた「カメムシ先生」が、虫たちの叫びを伝える。著者は第13回南方熊楠賞特別賞受賞。古座川の松下弘先生の名前35箇所、南方熊楠の流れを受け継ぐような、在野の地元のフィールドワーカーたちの記録がつめこまれて登場。刈開隊同様、個性的で魅力的なうごめく熱帯から寒冷系まで複雑にいりまじる、熊野そのものの生態系を体現する昆虫たちをずらりと紹介。

著者 後藤 伸
発行 紀伊民報
編集 蛙
初版発行/2000年6月
定価 2100円
索引へ
紀州の滝340

 「滝は森の姿を映す鏡。美しき滝は美しき森から生まれるのです」 。
紀州の山と谷を知り尽くしたベテラン登山家が、一つ一つの滝をカラー写真と文章で紹介。和歌山県内の主な滝340を網羅した、滝巡りに必携のガイドブック。

著者 小板橋 淳 
発行 紀伊民報
編集 蛙
初版発行/2001年9月
定価 2800円
索引へ
すばらしい熊野の自然

熊野の自然の見所を紹介し、併せて自然観察の手引書として活用できる、まさに熊野の自然の入門書。

発行者 中嶌 章和
発行所 熊野自然保護連絡協議会
定価 不明
索引へ
川と湖の博物館 9 おいでよ新宮川に

 新宮川と古座川の風景や魚、環境指標生物などを調査し、新宮川・古座川の魅力を紹介している。

編著 森下 郁子
発行 山海堂
初版 1992年
定価 2200円
索引へ
あがらの来た道 歩むみち 非売品

 古座町の記録の一端を知るならこれ。追補版に”はなしことば集”もあります。

発行 古座はなし言葉研究サークル 平成16年10月
索引へ
歴史の道 調査報告書T 熊野街道
 
 当時は2500円にて購入できたが、今はどうか?伊勢路調査のバイブル的な書籍であり、調査内容も高度。長島浦に至る脇街道にも触れた類の無い貴重な調査書。松阪市の光出版印刷に問い合わせてみたらあるかも知れません。

編集 三重県教育委員会 1981年
発行 光出版印刷
索引へ
熊野古道小辺路調査報告書  非売品

 小辺路調査書として最初のまとまったもの。資料も充実しており、価値は高い。残念なのは、上西跡からの江戸道が当時は広く知られておらず現在の明治道で調査が行われています。世界遺産には江戸期の道で登録されました。

発行 熊野記念館資料収集調査委員会 自然・歴史部会 1987 
索引へ
熊野古道 小辺路 今昔 高野山から熊野へ 

 自費出版 写真を駆使して小辺路を辿る。北尾先生と元九度山町教育長、橋詰先生の共著。1500円だったが今は在庫があるかどうか?江戸道の調査も行っていて史料価値も高い。

 著者 北尾清一(橋本市文化財保護審議委員)2003年発行
索引へ
大峯奥駈道 七十五靡

 大峯奥駈道の靡(行場)を個々に紹介した本は遠い昔の資料以外、最近では皆無でした。行場はすべて奥駈道の周囲にあるのではなく、離れた場所にも点在していて中にはその正確な場所さえよくわかっていないところもありますが、その状況も踏まえて、吉野川の「柳の渡し」から本宮大社まで、非常に正確に踏査され、かつて書面に出る事もなかった(もしくは非常に少なかった)柳の宿、丈六山、山上裏行場、阿古滝、瑪瑙窟、頂仙岳、古今宿、菊の窟、禅師ノ森、五鈷嶺、空鉢岳、都津門、聖天森、五角仙、千手岳、小池宿、前鬼裏行場等についても古来の文献と照合して考察され、周囲の稲村ガ岳、洞川地区の紹介から各登山道の解説、文献類の紹介までと、ここまで丁寧な奥駈道についての解説書は貴重なものだと思います。
 これを読んで奥駈道を歩いてみたいと思う人も増えるでしょう。大峯奥駈道に興味のお持ちの方には座右の書となる大変有用な一冊だと思います。


ナカニシヤ出版 2800円+税 森沢義信
索引へ
奈良県歴史の道調査 大峯奥駈道・熊野古道小辺路調査報告書  非売品

 奥駈道の学術調査報告書が出たのは知る限り初めてだろう。小辺路とは別冊になっている。奥駈道の靡の詳細や、隠れた行場の紹介が無いのは残念だが、奥駈道の全容を知るのは貴重な資料である。小辺路も先の調査報告書を補填する形式になっていて内容が充実。

発行 奈良県教育委員会 2003年
索引へ
世界遺産 川の参詣道 熊野川の魅力

著者  山本殖生 自費出版 
定価  1200円
索引へ
熊野誌 第47号 137〜161ページ 熊野川の舟行名所を訪ねて 

川の参詣道として注目される熊野川のガイドとしても非常に有用な以上の2冊。どちらも山本先生の力作。

発行 新宮市立図書館 2003年
定価  1600円
索引へ
熊野本宮 備崎 経塚群発掘調査報告書  非売品

 奥駈道に隣接する備崎経塚の調査報告書 大斎原の対岸が備崎 旧本宮大社の地と奥駈道との関りがよくわかる。

発行 本宮町教育委員会 2002年
索引へ
世界遺産 紀伊山地の霊場と参詣道  非売品

 世界遺産登録1年を記念して作成された世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の解説書。
 各地町村の図書館に配布されている。世界遺産全域を解説した類書は他に出されていな いから貴重な文献。

発行 世界遺産登録推進三県協議会 2005年
索引へ


トップページへ戻る