御穀田自然観察会

 2012年8月26日。串本町潮岬の御穀田海岸で自然観察会を取り組みました。



 朝9時の潮岬タワー前の集合場所では雨が降り出しましたが、通り雨だろうということで各自傘を持って出発。

 最近このあたりを縄張りにしてるやまちゃんが久々に隊の活動に復帰。重たいテントを運んでくれました。

 本日の自然観察会の場所は潮岬神社の下にある貝殻が沢山流れ寄ることで、貝マニアには全国的に知られた御穀田海岸。マニアの人たちはオゴクダと呼んでいます。



 急な道を降りて目的地に到着。早速ベースキャンプを張って、資料と道具を配布して観察会のスタート。

 まず最初に狼隊長から「この浜には静の窟と呼ばれる洞窟があってここからスクナヒコナノミコトが常世の国へ旅立ったのだよ」と、この浜の解説。

 つづいて日本貝類学会会員の田中眞人先生(以降貝博士と呼ぶ)から、御穀田浜についての解説と、ここで採取できる貝殻についての説明がある。

 


 早速それぞれ散らばってお目当ての貝殻を探す。

 この時間帯には空はすっかり晴れ上がって夏のまぶしい日差しが容赦なく照り注ぎます。

 タケポン隊員は麦わら帽に日傘を差して完全武装。




 1時間半ほど採取の後、貝博士による鑑定が行われました。

 図鑑を広げていますが、名前が判らずに調べているのではなくて「この貝の名前は?」と聞くと、「これは00です」と答えた後、貝図鑑をめくって、「ほらここに載っているよ」と説明しているのです。

 子どもたちにとっては名前をただ聞くだけではなく、図鑑で調べる面白さも教えてくれました。

 


 わカミン隊員の手品に答える貝博士・・・ではなくて、両手に持つ貝の違いを説明している所です。

 小わカミン隊員は集めた貝の所有権を主張するために名札を沢山作っていました。


 こうして、天候にも恵まれ自然観察会は無事に取り組みが進みました。




 と!突然西の空に暗雲にわかに垂れ込めて、激しい雨が降り出しました。そして沖合からは高波が・・・

 お〜これは、聖地を土足で踏みにじった事に対するスクナヒコナノミコトの祟りなのだろうか?

 しかし大丈夫、単なる通り雨でした。テントを用意していたので貝の鑑定はそのまま続行。

 


 暫くするとまた青空が広がって夏の青い空が戻ってきました。

 上の写真とほんの少しの時間しか変わらないとは思えないような気まぐれ天気。

 この浜の石は黒いので、白く見えているのはほとんどが貝殻です。

 



 今日の観察会では貝の種類が多すぎて数はカウントしませんでしたが、それぞれ沢山の種類の貝を拾うことができました。

 およそ2時間の自然観察会は無事終了して、テントをたたんで撤収。帰路に就く一行。


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