双島自然観察会

 2011年8月20日。串本町にある双島の自然観察会を取り組みました。今年に入って隊員の中から数名が県立自然公園指導員に選任されたこともあり、まず身近な自然を知ろうと言うことで、田子の沖合に浮かぶ双島での自然観察会を取り組みました。
 参加者は23名。熊自連などの研究者にくっついて調査を傍聴させてもらうというコバンザメのような企画。先生方ものびのびと自分の研究に没頭できたようで、楽しくも有意義な貝(おっと違った「会」やった)となりました。

 午前10時、シーサイドサンワ前に集合。既にこの時点で世間体など構わず、そこいら辺の草むらをかき分け陸貝を探している人達も。
 渡船に乗り込みいざ出発。刈り開き隊の企画にはいつもこのように若い親子連れが・・・・・。
 船は双島をめざし進む。何で沖から撮影してるんや。人跡未踏の地のはずやのに常にテレビクルーが先にいる川口探検隊と違うんか?いえいえ、写真は参加者が多かった関係で第2便です。
 断崖絶壁の島は渡船の着岸を阻む。
 太平洋の荒波が打ち寄せる孤島には船を着ける桟橋もなく、断崖に舳先を押しつけよじ登るという決死の上陸を行う。
 上陸地点にまずベースキャンプを張る。参加者の安全確保にはまず大切な施設だ。
 観察地点をめざし道なき道を進む。
 途中で希少生物を発見。先生の指導を受ける。
 島をぐるりと回って砂浜のある海岸に出た。
 貝博士達は一目散にジャングルの中に分け入っていく。
 密林の中には小さな祠が祀られている。
 祠の回りが茂っていると、自然観察よりもまず刈りあらけをしてしまう律儀な隊員若干2名。
 調査の結果見つかった陸貝達。双島には12種類の陸貝が確認されているが、これは何種類なのだろうか。とりあえずこの島特有種のソウシマミジンマイマイも写っている。(らしい)
 健脚な隊員は天狗が作った洞窟を調査。
 洞窟周辺は虫喰岩か鬼ヶ城か・・・・・。なぜここが天然記念物に指定されていないのか。それは一般人がたやすく近づけない所にあるからなのだろう。
 海中調査部隊はイソモノの調査を行った。中央にウニとアナガイが写っている。
 大群落こそ確認できなかったが、 サンゴも種類が豊富である。
 調査を終え、大辺路を眺める。いつも通りなれた道も視点を変えて沖から見るとこの通り。事故もなく調査を終えて全員無事本土の土を踏む。

 
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